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じぞくのコラム Vol.10 「まぜこぜ」

こんにちは。大泉寺寺族の奈美です。

この数年、普通とか違いって何だろうと考えることがよくあります。

私が一緒に暮らしていた伯母は四肢がスムーズに動かず、言葉も明瞭ではありませんでした。家では移動するときに手と膝をついてはいはいのようにしていました。椅子に座るのも難しく、外に出かけることもありませんでした。それでもつかまると立てるんだよと見せてくれたり、私が幼稚園に入ったときには靴箱の私の目印が風車になったのを知らせると、折り紙で風車を作ってくれたのをとてもよく覚えています。

私が小さい頃よく遊んいた友人はいつも車椅子に乗っていました。近所の遊び仲間と自転車で遠出するような時はみんなで交代して誰かが彼女の車椅子を押して走るのが当たり前でした。子ども同士だし喧嘩もしょっちゅう。口喧嘩しながら車椅子を押すなんてこともよくありました。

私の家では伯母がはいはいをしているのが普通のことで、友人と遊ぶときは友人が車いすだからといっていく場所を選んだりせず、みんなで一緒に遊べるように子どもなりに何とかするのが当たり前でした。もう二人とも亡くなってしまったけれど、時間が経てば経つほどに私は二人から大きな影響を受けていると感じます。

Eテレの「バリバラ」という番組が好きで毎週録画で観ているのですが、毎回毎回、私はなーんて狭い世界に住んでいて思い込みに縛られているんだろうと思います。「分けて」暮らすのが当たり前の世界は、人も自分も窮屈にしているだけなんだろうとも。

マイノリティ(少数)が生きやすい社会はみんなにとって生きやすい社会だというメッセージを色々なところで見かけるようになりました。

それが個人の努力や優しさに頼るだけでなく、社会の中で当たり前になったら最高!

伯母や友人がもしも今生きていたら当時よりは暮らしやすくなっているかな、もっと一緒に出掛けられたかな、なんていうことを、一緒に過ごしていたからこその「あの時ああすれば良かった。」という少しずつの後悔と共に思うのです。

毎年いちょうホールで行われている八王子市仏教会の「ねはん会の集い」は、今年はオンライン配信になりましたが、当初の予定通り俳優の東ちづるさんをお招きして「レッツまぜこぜ」-浅く広くゆるくつながろう-というテーマの講演会を行うのだそうです。

東ちづるさんは一般社団法人Get in touchの代表をしていらして、「まぜこぜ」の社会を作るべく発信したり、ドイツ国際平和村に関わっていたりと多方面で活躍していらっしゃいます。

実は何年か前に国分寺のカフェスローという素敵で食事の美味しいカフェで行われた「月夜のからくりハウス」の記録映画上映会に行って以来注目しているので、今回どんなお話が聞けるか楽しみにしています。

ご都合の合う方はぜひ参加してみては。➡八王子市仏教会「ねはん会の集い」

 


久保井奈美(大泉寺寺族)
2001年に住職と結婚。
カトリックの高校を卒業後、服飾の専門学校、アルバイト、デザイン事務所を経て、現在は大泉寺で働いています。

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