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じぞくのコラム Vol.11「モヤモヤの正体」

こんにちは。大泉寺寺族の奈美です。

結婚してお寺に来てからずっとモヤモヤしていたことがあって、昨年くらいにやっとそのモヤモヤの正体がわかってきました。

初めて書いた「じぞくのコラム」で、私の役割は「お寺の奥さん」だと書いたのですが、その言葉にずっとモヤモヤしていたことに気づきました。モヤモヤの正体をさらにはっきりさせたくて色々な本を読んだり、最近はオンラインで色々な方の話を聞けるチャンスが増えたので参加してみたりしています。

読んだ本をざっと紹介すると

「自由への手紙」(語り:オードリー・タン/講談社)

「女の子はどう生きるか」(著:上野千鶴子/岩波ジュニア新書)

「これからの男の子たちへ ―「男らしさ」から自由になるためのレッスン」(著:太田啓子/大月書店)

「持続可能な魂の利用」(著:松田青子/中央公論新社)

「82年生まれ、キム・ジヨン」(著:チョ・ナムジュ、訳:斎藤真理子/筑摩書房)

などなど。

どれも読みやすく、読んだことで私のモヤモヤの正体の輪郭をはっきりさせることができました。遅ればせながら観たドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」もとても良かった!

特に「82年生まれ、キム・ジヨン」は、「女性」という枠にに苦しみ追い詰められていくキム・ジヨンの姿を描いたもので、私が自分で「お寺の奥さん」と言って自分でモヤモヤしていたことの正体と重ねて読みました。

学校でも仕事でも女だからどうこうということをほぼ思うことなく過ごしてきたのであまり意識したことがなかったけれど、結婚してお寺に来て「奥さん」と呼ばれるようになったり子どもが生まれて「お母さん」になったりしたことで、私は自分で勝手に描いた枠に自分を閉じ込めてモヤモヤしていたんだなぁと思います。もちろん社会的に「そういうもの」と刷り込まれるものも大きいと思います。何しろ日本の男女格差(ジェンダーギャップ)指数は156か国中120位だとか。

お寺の運営を学んでみたりしていたときに、女性が玄関に出ると空気がやわらぐのが良いというようなことが言われるのを私もその通りだと思い込んできましたが、空気がやわらぐのに性別は関係ないですよね。誰に言われた訳でもないけれど、私はうっかり自分の役割はそういうことなのだと思っていました。

このコラムを書き始めた頃はこういったことへの認識があまりなかったのですが、現在進行形で少しづつ学んだり考えたりしているところです。自分に刷り込まれたものの存在感が大きすぎて時にグサリときて痛い思いをしながらも、こういう気づきって少しづつ深まったり広まったりするんだから、知るっておもしろいです。

そんなわけで最近は自分の役割がお寺の奥さんだというのはやめました。

言葉から変えていくことは小さいようでいて力があると思うのです。

あ、だからと言ってネガティブな気持ちでいるのではなくて、読みましたよって言ってもらえたり、素のままでいられるようになったから書けているんですよ。

子どもたちにも、自分を押し込めず、性別にとらわれず、自由に生きていってほしいと思っています。が、あまり言いすぎるのも何なので、まずは私がアップデートしていかねば。

 

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鹿野苑のつどい 「性の違いって何んだろう?」を開催しました。

久保井奈美(大泉寺寺族)
2001年に住職と結婚。
カトリックの高校を卒業後、服飾の専門学校、アルバイト、デザイン事務所を経て、現在は大泉寺で働いています。

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