お知らせ

じぞくのコラム Vol.7 「学校に行ってなくたってだいじょうぶ。」

こんにちは。大泉寺寺族寺族の奈美です。

今年はこどもたちの学校の夏休みが2~3週間と短めです。それでなくても家族の予定がなかなか合わなくなってきているのでお出かけの予定もなく、つい、去年の夏はどんなだったかなぁと考えてしまうこの頃です。

さて、夏休み明けは学校に行きたくなくなってしまうこどもが多いと言われています。わが家もこどもが学校に行かない期間がありました。

そんなわが家のトイレには北村年子さんという方の「わたしの権利 ぼくの権利」という文章を貼っています。

「わたしには、対等な人間として、尊厳をもってあつかわれる権利がある。」

「わたしには、自分の価値を尊重される権利があり、自分の価値観に耳をかたむけてもらい、まじめにとりあげてもらう権利がある。」

「わたしには、自分にとって大切なものを、自分で決める権利がある。」

「わたしには、ほかの人の悩みの種を自分の責任にされることをことわる権利がある。」

「わたしには、自分にとって必要な休息や遊びの時間、自由な時間をもつ権利がある。」

おかあさんがもっと自分を好きになる本―子育てがラクになる自己尊重トレーニング』(北村年子 著/学陽書房)

などのように、大切にしたい10の権利が書かれています。

全部を口で伝えるのは難しいけれど、学校に行っていなくたって安心して日々を過ごしてほしいと願って、目につく場所に貼ってみることにしました。

「あれ、結構読んでるよ。」と言ってくれたのは「あれ、いいね。」という意味だったのかなと勝手に思っています。

学校に行くのは義務なんだから、こどもを学校に行かせないといけない。という言葉も耳にすることがあります。実際に学校に行っていないこどもは警察を見ると「捕まるかもしれない」と身を隠すなんていう話も何度か聞きました。日本国憲法第26条には「こどもが教育を受ける権利」が書かれているのであって、行きたくないのに行く義務はありません。学校は身体を壊してまで、いのちがけで行くところではないということも知っておきたいところです。


よーく見ると猫がいますよ。

NPO法人フリースペースたまりば理事長で、神奈川県にある「川崎市子ども夢パーク」所長、「フリースペースえん」代表の西野博之さんが書かれた本、「10歳からの見守りBOOK」(ジャパンマシニスト社)という本も私にとって大切な一冊です。

こどもの置かれている状況や心、それを大人はどう捉え、どう接したらよいのか、抜粋しようと思ったら全部書き出してしまいそうなくらいたくさんの暖かい言葉で綴られています。

『こどもたちは過去でも未来でもなく 今を生きています。 将来のためといいながら不安を植え付けるよりも、「きっと、だいじょうぶ」と安心の種をまきましょう。 たくさん、たくさんまきましょう。』(「10歳からの見守りBOOK」より)

最初の頃は私が不安で仕方なかったけれど、よく考えたら不安なのはこどもでした。それともこどもはほっとしていたかな? この本を読んだり、たくさんの友人や知人が私にだいじょうぶの種をまいてくれて、私も「だいじょうぶ」と心から思えるようになって、こどもに「だいじょうぶ」って言えるようになって、今はこどもが私に「だいじょうぶだよ」って言ってくれることだらけです。

心からの「だいじょうぶ」のために、大人は今を幸せに生きなくちゃいけない。そんな風に思うようにもなりました。

信頼できる人からの「だいじょうぶ」の力は絶大です。

ここからまた誰かに「だいじょうぶの種」が届いたら嬉しいです。


久保井奈美(大泉寺寺族)
2001年に住職と結婚。
カトリックの高校を卒業後、服飾の専門学校、アルバイト、デザイン事務所を経て、現在は大泉寺で働いています。

最近のお知らせ

大泉寺 > お知らせ > ブログ > じぞくのコラム Vol.7 「学校に行ってなくたってだいじょうぶ。」