大施食会をお勤めいたしました。
5月31日(日)11時より
大施食会(だいせじきえ)をお勤めいたしました。
施食会の法要は、お盆の季節を迎えるにあたり、全国の曹洞宗の寺院にて勤めらます。
お盆は皆さまのご先祖様や、皆さまがお心に思われる御霊(みたま)が帰っていらっしゃる時節ですが、このときに最高級の「おもてなし」としてお勤めする合同供養会が施食会です。
施食会では、「三界萬霊(さんがいばんれい)」つまり「全世界の一切の存在」に対して気持ちを寄せてご供養をいたします。このご法要では、自身のご先祖さまだけを供養するだけでなく、自分とは直接つながりのない多くの方々への供養と、さまざまな苦しみの中にいる方に思いを馳せることが大切にされています。
法要の始めに、例年同様に檀信徒の皆さま各家の家門繁栄とより良きご縁を願うと共に、本年はさらに疫病退散と世界の安寧もあわせてお祈りいたしました。
尚、本年は社会情勢を踏まえ、総代(責任役員)の皆さまによる代表焼香、内献にてお勤めいたしました。
「摩訶般若波羅蜜多心経(まかはんにゃはらみたしんぎょう)」
「大悲心陀羅尼(だいひしんだらに) 」
「甘露門(かんろもん)」1
施食棚の前では、ミソハギで水を注ぎ、水の子(亡き方々が食べやすいように小さく刻んだナスと洗米を混ぜたもの)を施します。
「甘露門(かんろもん)」2
「修証義(しゅしょうぎ)」
タイトル画面の施食棚(せじきだな)に浄飯やお野菜・乾物などをお供えして、御霊(みたま)をお迎えします。
お施食会を始めるにあたり、大本山永平寺 貫首 福山諦法 禅師様の『祈祷 ~いのちの危機の時代に~』を読み上げました。
ご供養したお塔婆は山口石材さまにお手伝いいただき、当日中に無事皆さまのご墓所にお供えいたしました。