亡き「ほとけ」と仏縁を結ぶ~大施食会(だいせじきえ)

*菩提寺のないという檀信徒以外の方でも法要に参列できますので大泉寺にお申し出ください

大施食会(だいせじきえ)の法要は、お盆の季節を迎えるにあたり、全国の寺院にて勤められます。お盆は皆さまのご先祖さまや、皆さまがお心に思われる御霊(みたま)が帰っていらっしゃる時節です。その際にお迎えする御霊への最高級のおもてなしとしてお勤めする合同供養会が施食会です。
「食を施す」と書かれる通り、施食会では、この法要のためだけの特別な棚を設け、山のもの、海のもの、ご飯やお水など、たくさんのお供物をお供えし、中央に「三界萬霊(さんがいばんれい)等」と書かれた大きな位牌を安置して供養を致します。「三界」とは時間や空間をも超えた全宇宙のこと、「萬霊」とは億万の精霊(しょうれい)です。自分が知っている人も、関係がないと思えるような人も、さらには動物、魚、植物など全ての御霊のこと。つまり「三界萬霊」とは「全世界の一切の存在」です。施食会は、この世のすべての精霊に対して勤められる法要なのです。そしてその功徳をご先祖さまや、先に亡くなられた「ほとけ」さま方、皆さまがお心に思われる御霊に回らし向けます。分け隔て無くこの世の中を思う気持ちが、それぞれの御霊に対する最高のご供養となるのです。
お釈迦さまは、縁起(えんぎ)の教えを説かれています。それは「私たちの存在は全て縁によって成り立っている」ということです。家族や身近な人との「縁(えん・えにし)」というものは、とても深いものですから理解しやすいかもしれません。でも、実はその他のさまざまな縁、一見関係がないと思われる人やものも、私たちにとっては大切な縁なのです。私たちはなかなかそのことに気が付きません。縁の大切さを説く仏教だからこそ、施食会では、この世の一切の精霊に対して供養をするのです。ですから、施食会は仏教の法要の中でも「最も功徳のある法要である」とも云われます。
「ウチはご先祖様がいないから・・・」とおっしゃれる方もあるかと思いますが、仏教では「自分に『いのち』を与えてくれた、支えてくれた存在の全て」が「ご先祖さま」です。ご先祖さまが繋いできてくれた、今の皆さまの「いのち」の御縁にも感謝の心をもって、自らの「いのち」の在り様を祝ってさしあげることも、この施食会の大きな意味の一つです。
ぜひ御参詣いただき、「いのち」が紡ぐ縁を慕いつつ、ご一緒にご供養を致しましょう。

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