11月30日(土)「鹿野苑のつどい」参加受付け中
大泉寺 成道会 鹿野苑のつどい「鹿目久美さんに聞く、福島からの自主避難」
今から2600年程前の12月8日、インドのブッダガヤという地の一本の菩提樹の下で、お釈迦さまはお悟りを開かれました。これを成道といい、この日を成道会(じょうどうえ)といいます。大泉寺ではこの日にちなんで「成道会 鹿野苑(ろくやおん)のつどい」と題して成道会の法要と講演会を行っております。
本年の「鹿野苑のつどい」には、2011年3月11日の震災に伴う原発事故をきっかけに、ご実家のある相模原に自主避難している鹿目久美さんをお迎えします。
原発事故と一言に言っても、それぞれの頭に思い浮かぶことは様々なのではないでしょうか。このたびの「鹿野苑のつどい」では、事故から8年経った今、原発事故というものを新聞やニュースを通してではなく、鹿目さんの過ごしてきた時間や暮らしの中に起きたことを通して改めて知る時間にしていきたいと思います。
現在は当事者として福島の子どもたちの保養キャンプの運営や、同じ立場の避難者が語り合える場を開いている鹿目久美さんに、ぜひ会いにいらしてください。
■11月30日(土)13:00~15:00
12:45~ 受付開始
13:00~ 成道会法要
13:30~ 講演会
■参加費: 1、000円 ※どなたでもご参加いただけます。事前の申込みをお願いいたします。
■お問合せ・お申込み/042-645-9558又は大泉寺HPお問合せフォームより受け付けております。
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鹿目久美さんは2011年3月11日の東日本大震災に伴う原発事故をきっかけに福島県大玉村からご実家のある相模原に当時4歳だった娘さんと自主避難してきました。現在は「母ちゃんず」のメンバーとして福島の子どもたちの保養キャンプの運営に関わったり、同じ立場の避難者が語り合える場づくりをしています。鹿目さんが過ごしてきた2011年からこれまで、そして今の暮らしや想いを聞きながら、1人ひとりがあの日のこと、そしてこれからを考える時間になればと思います。
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「成道会(じょうどうえ)」 と 「鹿野苑(ろくやおん)」
今から2600年程前の12月8日、インドのブッダガヤという地の一本の菩提樹の下で、お釈迦さまはお悟りを開かれました。これを成道といい、この日を成道会(じょうどうえ)といいます。お悟りを開かれたお釈迦さまは、その教えを広く理解してもらおうと決意され、ブッダガヤをあとにします。
山を降りられたお釈迦さまは、鹿野苑(ろくやおん)へと向かいました。そこにはかつて苦行を共にした仲間がいたからです。しかし、苦行を捨てたお釈迦さまを、かつての仲間は受け入れようとしません。悩まれたお釈迦さまは、鹿野苑(ろくやおん)に集まる鹿たちを相手に自分のお悟りを初めて説法しました。
この説法を隠れて聞いていた五人のかつての修行仲間は、そのお悟りの説法に感銘を受け、すぐにお釈迦さまの最初の弟子になるのでした。
この故事にならい、当山でも成道会の行事を「鹿野苑(ろくやおん)のつどい」と題した学びの場にしております。
「大泉寺 鹿野苑のつどい」が、共につどい、共に知り、共に考える場になっていったら幸いです。
(写真/吉田智彦)
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これまでの「大泉寺 鹿野苑のつどい」
第一回(2017年)「シリアで出会ったイスラム」小松由佳さん
第二回(2018年)「教誨師~刑事施設で活動するお坊さん」