天上天下唯我独尊
4月8日はお釈迦さまのお誕生日です。
この日は降誕会(ごうたんえ)、そして花まつりと呼ばれ、宗派を問わずお祝いされている仏教行事のひとつです。
お釈迦さまは満月の日にお生まれになったとされていますが、今年の花まつりはお釈迦さまが生まれた時と同じ満月の日に当たるのだそうです。
数か月前に当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり様々な場面で戸惑うことも多いこの頃ですが、今年の花まつりには、お釈迦さまが生まれた約2600年前からずっと変わらずに空から地球を照らし続ける月をじっくりと見上げてみたいと思います。
天上天下 唯我独尊
~てんじょうてんげ ゆいがどくそん~
この世にたった一つしかない私という命、
そのすべての命はどれも同じく尊い。
大泉寺では毎年、お釈迦様の降誕会である「はなまつり」を「いのちのおまつり」と呼んでお勤めしています。
自分自身の命の大切さ、そして他の人たちの命も自分の命と同じように大切だということに気が付いたときに、目の前に見える景色が変わってくるのではないでしょうか。そしてその気づきは日々深まってくるのではないかと感じています。
今起きていることをどう捉え、どう対応するのが最善なのかと心が揺らぐこともありますが、どんな状況にあっても、どんな立場にあっても、「私が私であること」~この世にたった1つしかない命~ということに変わりはありません。
私が私でいるために、私の1番大切にしたいことは何だろうかと日々心に問い続けています。
何日か前の雨上がりの夕方に撮った風景です。優しい光が印象的だった瞬間。このところ何気ない風景に心が向くようになりました。